福岡県の心霊スポットといえば犬鳴峠が有名だが、それを上回る恐怖を体験できる場所が「十三佛」である。今回は、十三佛のウワサの心霊話を紹介する。
十三佛とは?
十三佛(じゅうさんぶつ)は福岡県八女郡広川町にある心霊スポットとして知られる場所である。
元々、十三佛とは仏教で死後の魂を導く13体の仏や菩薩を指し、初七日から三十三回忌までの法要で祀られる仏教儀式に基づいている。
この場所も、その信仰に基づき石仏や地蔵が設置されている。
十三佛の敷地内には洞窟があり、その入口には不動明王像がそびえ立つ。
洞窟の中やその周辺には首のない地蔵、怒りの表情を浮かべた石仏、赤い塗料を塗られた像などが並び、訪問者を不気味な空気で包み込む。
この場所は、かつて「コウモリ谷」とも呼ばれており、多くのコウモリが生息していたことから「不吉な場所」として人々に忌み嫌われていた。
その後、地域住民が十三佛を祀ることで霊的な浄化を試みたが、それでもなおこの地は不気味なウワサや心霊現象に満ちている。
十三佛の心霊現象
十三佛の心霊現象は、
- お地蔵様の首が取れたり破壊されると呪われる
- 石仏の位置が勝手に変わる
- 白い服を着た女性の霊が現れる
- 洞窟内で体が重くなる
- 笑い声を上げると祟られる
である。
お地蔵様の首が取れたり破壊されると呪われる
過去に悪戯で石仏を破壊した若者が帰り道で事故を起こし、大怪我を負ったという話が残っている。
このため、十三佛を訪れる際には石仏に触れること自体がタブーとされている。
石仏の位置が勝手に変わる
洞窟内に並ぶ石仏の位置が訪れるたびに変わっているという報告がある。
一部の訪問者は「管理者が移動させているのでは」と推測するが、深夜に訪れた者がその場で変化を目撃したという話もある。
白い服を着た女性の霊が現れる
洞窟周辺では白いワンピースを着た女性の霊が目撃される。
彼女を目撃した者はその後、体調を崩すことが多いとされ、強い霊的な影響を持つ存在とされている。
洞窟内で体が重くなる
洞窟に入った途端、肩に重いものがのしかかったような感覚に襲われたという体験談が多い。
その感覚は霊的な存在が肩に手を置いているとも言われ、訪問者の多くが動けなくなるほどの恐怖を感じる。
笑い声を上げると祟られる
特に洞窟内で笑い声を上げると、過去に悪戯をした若者と間違えられ、霊的な障りを受けるというウワサがある。
霊障を受けた者は事故に遭ったり、不運が続いたりするという。
十三佛の心霊体験談
体験談1: 洞窟での奇妙な体験
あるグループが肝試しで洞窟を訪れた際、先頭に立って進んだ先輩が肩に重い感覚を覚え、顔が真っ青になって戻ってきた。
その場にいた全員が異様な雰囲気に包まれ、それ以上進むことができなかったという。
体験談2: 白い女性の霊
夜中に十三佛を訪れたグループが、帰り道で白い服を着た女性とすれ違った。
しかし、すれ違いざまに女性の足元を見た一人が「靴を履いていない」と気づき、全員が恐怖に襲われた。
振り向くと女性がこちらを追ってくるように見え、全速力で逃げ帰ったという。
十三佛の心霊考察
十三佛は死者を弔うために設けられた場所であり、その歴史や信仰が深く関わる一方、訪問者の無礼な行動が祟りや霊的現象を引き起こす可能性がある。
特に悪戯や軽率な行動が霊の怒りを買い、不幸を招くことが多いようだ。
また、十三佛の場所自体が持つ陰湿な雰囲気や薄暗さが、訪問者に心理的な恐怖を与え、それが霊的現象として解釈されている部分もあるだろう。
しかし、実際に多くの体験談が語られることから、この場所には何かしらの霊的なエネルギーが存在している可能性も否定できない。
十三佛を訪れる際は、必ず敬意を払い、不必要に騒がないよう注意すべきである。
何よりも、命を大切にし、遊び半分での訪問は控えるべきである。
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