八王子城跡

八王子城跡は、戦国時代に築かれた北条氏照の居城であり、その壮絶な歴史とともに数々の心霊現象が報告されているという。今回は、八王子城跡のウワサの心霊話を紹介する。

八王子城跡とは?

八王子城は、戦国武将・北条氏康の三男である北条氏照が天正年間(1573〜1592年)に築いた城である。

滝山城(現在の八王子市丹木町)から移り、軍事上の要所として高い石垣や尾根、堀切を巡らせた堅固な城だった。

その広大な敷地のため、落城時も未完成だったとの説もある。

天正18年(1590年)、豊臣秀吉の関東制圧の一環として、前田利家や上杉景勝らの大軍が攻め込んだ。

このとき城主の北条氏照や主要な家臣は小田原本城におり、八王子城にはいなかった。

城には横地監物や中山勘解由らの少数の武士と、農民、職人、女性・子ども合わせて約3000人が籠城したが、わずか1日で落城。

氏照の正室や娘たちは自害を選び、多くの女性や子どもたちが御主殿の滝に身を投げた。

滝の水は3日3晩、血で赤く染まったと伝えられている。

現在、八王子城跡には多くの旧跡が残されており、入口には「八王子城跡自然公園」の立て看板がある。

古風な石造りの鳥居を抜けると、本格的な登山道が続いており、8合目に至る頃には八王子市街地や都心の眺望が開ける。

さらに進むと、「八王子」の名の由来となった牛頭天王と8人の王子をまつる神社がある。

八王子城跡の心霊現象

八王子城跡の心霊現象は、

  • 男のうなり声が聞こえる
  • 武士の霊が出る、写真に写る
  • 女性の泣き声や叫び声が聞こえる
  • 無数の顔が写真に写る
  • 太鼓の音が聞こえる
  • 謎のおばあちゃんがいる
  • 体調不良になる
  • 突然ライトの電源が切れる

である。合戦の惨状から、八王子城跡は「心霊スポット」としても有名である。

都内の他の心霊スポットとは異なり、八王子城跡は400年以上の歴史を持つ場所で、多くの人々がその存在に引きつけられている。

特に、多くの女性や子どもたちが犠牲になったことが、人々の同情を誘う理由となっているのである。

山の麓の村では、「城山川の水で米を炊くと赤くなる」という言い伝えも残されている。

この地域では先祖の供養をする際に赤飯を炊く「あかまんま供養」という習慣があるが、落城時の逸話が元になっているのである。

現在でも、夜になると女性のすすり泣く声や叫び声、武士の霊を見たという話がある。

ある時、城跡を歩いていたら、周囲から何人もの男のうなり声が聞こえてきたという話がある。

数年前、某テレビ番組でココリコの遠藤が八王子城を訪れた際、撮影された写真に本丸御殿跡の門に斜め向きの武士の顔が写り込んでいたという話がある。

共演の霊能者は、それが古い時代の霊だと言った。

成仏できない霊が彷徨っているのかもしれないのである。

また、画像をアップすると、そこには無数の顔が写り込んでいたという話も。

肝試しに訪れた者は、夜中に八王子城跡で太鼓の音が聞こえ、それを知人に話すと、知人も同じように八王子城跡で太鼓の音を聞いたことがあると言ったそうだ。

それ以来、他の心霊スポットに行っても太鼓の音が聞こえるようになってしまったらしい。

ある夜、八王子城跡を訪れた際に90歳くらいの一人のおばあちゃんに会い、少し話をしたことがあるという者がいるが、今思うと非常に不思議な体験だったそうだ。

また、ある人は暇つぶしに八王子城跡を散歩気分で訪れたが、入り口でブレーキがかかり引き返した。

帰宅後、体調が悪くなり3日間寝込んだ。もう二度と行かないと誓ったという。

数年前に訪れた際、ライトの電源が勝手に落ち、新道と旧道の存在に気づかず、旧道を進んだが道が不明瞭で遭難しかけたという話もある。

八王子城跡には、未だに多くの恐怖と謎が残されている。

訪れる者は、その恐怖と哀しみに対峙する覚悟が必要だ。

八王子城跡の心霊体験

ある夏の夜、大学の心霊サークルのメンバー5人が八王子城跡を訪れることにした。

彼らの名前は、リーダーのケン、彼の幼馴染で霊感の強いミサキ、無邪気で怖がりのユウスケ、冷静沈着なアヤ、そして新入りのマサシだ。

彼らは、歴史と心霊現象の噂に興味を引かれて八王子城跡にやって来たのである。

夜の訪問は特に恐怖心を煽るが、彼らは肝試しと称して歩みを進める。

城跡に足を踏み入れると、ミサキが突然立ち止まった。

「聞こえた?」と彼女がささやく。

周囲を見回すと、かすかに男のうなり声が聞こえたような気がする。

「ただの風だよ」とケンは笑って言ったが、ミサキの顔は真剣だった。

彼女は霊感が強く、今夜も何かを感じているようだった。

本丸御殿跡に到着したとき、アヤが写真を撮り始めた。

シャッターを切ると、カメラの画面に斜め向きの武士の顔が浮かび上がった。

驚いた彼女が他のメンバーに見せると、ミサキは「成仏できない霊が彷徨っているんだわ」と呟いた。

「ちょっと、これ見て!」とユウスケが叫ぶ。

彼のカメラには無数の顔が写り込んでいた。彼らは恐怖に震えた。

進んでいくと、突然太鼓の音が響き渡る。

ユウスケが「これって戦国時代の武士の音かも」と言うと、マサシが「俺も聞いたことがある」と同意した。

その時、90歳くらいの老婆が道端に立っていた。

彼女は彼らに向かってにこりと笑い、「この道を進むと危ないよ」と言った。

メンバーは驚きつつも話をしようとしたが、老婆は突然姿を消してしまった。

その後、マサシが突然気分が悪くなり、倒れこんでしまった。

ミサキが「ここはもう危険すぎる」と言い、急いで引き返すことにした。

帰り道、ユウスケのライトの電源が突然切れ、新道と旧道の存在に気づかず、旧道に迷い込んでしまった。

彼らは方向を見失い、遭難しかけたが、ケンが冷静に道を見つけ、無事に脱出することができた。

帰宅後、ユウスケとマサシは体調を崩し、数日間寝込むことになった。

ミサキは、あそこにはまだ多くの成仏していない霊がいる、安易な気持ちで訪れるべき場所ではないと感じたのであった。

八王子城跡の場所・アクセス・地図

八王子城跡の住所 日本、〒193-0826 東京都八王子市元八王子町3丁目
交通アクセス 新宿区から中央自動車道/富士吉田線/西宮線/長野線 経由で1時間4分
最寄りのバス停 八王子城跡(徒歩5分)
最寄り駅 高尾駅(徒歩49分)高尾街道 経由

八王子城跡の地図(Googleマップ)


 

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。