高松市宮脇町にある姥ヶ池墓地は、市民に古くから親しまれてきた公営墓地である。しかし、その明るく整備された外観とは裏腹に、不気味な心霊の噂が後を絶たない。今回は、姥ヶ池墓地にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
姥ヶ池墓地とは?

姥ヶ池墓地は高松市宮脇町に位置する公営墓地である。
市街地から近くアクセスも良好で、春秋のお彼岸やお盆には多くの人が墓参に訪れる場所である。
墓地は山の斜面を利用してひな壇状に整然と並び、数多くの墓石が連なっている。
日当たりは良く、設備も整っており、一見すると明るく開放的な印象を受ける。
しかし、その整然とした景観の裏には、不気味な噂が絶えず流れているのである。
姥ヶ池墓地の心霊現象
姥ヶ池墓地の心霊現象は、
- 墓地を訪れると霊感がなくとも背筋がゾクゾクする
- 霊感の強い者は、付近の道を歩くだけで霊が生い立ちや死因を語りかけてくる
- 墓地で「お持ち帰り」をしてしまい、帰宅後に発熱や頭痛を起こす
- 霊を連れて帰った者の夢に亡霊が現れる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず特徴的なのは「霊感がなくても感じる悪寒」である。
大きな墓地であることから、死者の気配が強く漂っているのか、誰しもが冷たい視線を背後に感じるという。
霊感のある者が付近を通ると、さらに異常な現象が起こる。見知らぬ霊がまとわりつき、自分がなぜ死んだのか、どのような人生を送ったのかを語りかけてくるというのだ。
突然耳元で声がしたと証言する者もおり、その言葉の生々しさに震え上がったと語られている。
恐ろしいのは「お持ち帰り」である。
墓地で何かに憑かれた者は、帰宅後に高熱や激しい頭痛を発症する。
さらには夜ごと夢に同じ亡霊が現れ、うなされることもあるという。
まるで墓地の霊が生者を手放さないかのような執念を感じさせる現象である。
姥ヶ池墓地の心霊体験談
ある参拝者は、墓参りを終えたその夜に原因不明の発熱に襲われた。
布団の中でうなされながら何度も目を覚ましたが、そのたびに夢の中には、顔の判別できない人影が立っていたという。
数日後、熱は下がったものの、その人影の記憶だけは鮮明に残り続け、以後二度と墓地を訪れられなくなったと語っている。
姥ヶ池墓地の心霊考察
姥ヶ池墓地は、表向きは明るく整備された公営墓地である。
しかし、多数の墓石が重なるように立ち並ぶその地には、数え切れぬ死者の念が積み重なっているのだろう。
特に「霊が生い立ちを語る」という現象は、未練を抱えた死者の叫びであり、生者に自らを忘れさせまいとする訴えにも思える。
また、「お持ち帰り」の噂は、霊が墓地の境界を越えてまで人に取り憑く強い執着を示している。
体調不良や悪夢として現れるのは、生者の肉体と精神に直接干渉している証左といえよう。
姥ヶ池墓地は、単なる参拝の場ではなく、生と死の境界がわずかに歪んだ異界でもあるのかもしれない。
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