新庄厚生病院のウワサの心霊話

山形県新庄市に所在する新庄厚生病院は、1976年以降に建設された5階建ての中規模病院であるが、現在は廃墟と化し、2006年頃からその不気味な外観とともに、2階を巡回する看護師の幽霊、入院患者の霊、病室内で撮影されたオーブや人影、さらには夕刻に病院前の電信柱に集まる烏の群れなど、様々な怪異が噂されるようになった。今回は、新庄厚生病院にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


新庄厚生病院とは?

新庄厚生病院の外観

新庄厚生病院は、山形県新庄市鳥越603に位置する廃病院である。

国道13号線羽州街道と国道47号線亀割バイパスの交差点付近にあり、県道34号を経由して市内中心部から約10分で到着する。

1976年以降に建設されたとされる5階建ての中規模病院であるが、正確な開院時期や閉院時期は定かではない。

2006年頃から心霊スポットとしての言及が始まり、以降、様々な怪異の噂が広まっている。

現在、病院は廃墟と化しており、1階部分は資材置き場として利用され、窓や入り口はベニヤ板で封鎖され「立入禁止」の看板が掲げられている。

所有者による巡回パトロールも実施されており、無断で立ち入ることは不法侵入に該当するため、訪問者は自己責任で行動する必要がある。


新庄厚生病院の心霊現象

新庄厚生病院の心霊現象は、

  • 2階を巡回する看護師の幽霊が出現する
  • 入院患者の霊が現れる
  • 病院前の電信柱に群がる烏の出現が見られる
  • 病室内でオーブや人の顔が写る怪奇現象が発生する

である。これらの怪異について、以下に記述する。

新庄厚生病院では、特に2階付近において看護師の幽霊が定期的に巡回しているとの報告がある。

亡くなった看護師が、未練を残して職務を遂行しようとするかのように、白衣をまとい無言で長い廊下を歩く姿が目撃される。

夜間や薄暗い時間帯には、その姿がはっきりと浮かび上がり、目撃者に強烈な恐怖を与える。

また、かつて入院していた患者の霊が、病室内や廊下に現れるという噂も絶えない。

これらの霊は、生前に抱えた苦悩や未練が原因とされ、病院内に暗い影を落としている。

とくに、廃墟となった病室では、撮影された写真にオーブやぼんやりとした人の顔が写り込む現象が報告されており、その姿は現実離れした不気味さを放っている。

さらに、夕刻になると病院前の電信柱に多数の烏が一斉に止まる光景が確認される。

昼間は人通りも多く、病院自体も明るい雰囲気であるが、暗く静かになると全く異なる顔を見せ、まるで病院そのものが霊の憑依を受けたかのように不吉な雰囲気に包まれる。

また、内部に侵入した者が体験する怪異として、建物周辺の環境が急激に変化する現象がある。

例えば、病院に着いた途端、無風であったはずの空気が突如として強風に包まれ、まるで霊が侵入を拒むかのような冷気を感じさせる。

また、帰路に就こうとした際、背後から「二度と来るな」という囁き声が聞こえたと証言する者もおり、この音声は同行者には全く聞こえなかったという。

これらの現象は、単なる自然現象や建物の老朽化だけでは説明がつかず、心霊現象として語られている。


新庄厚生病院の心霊体験談

新庄厚生病院に関する体験談は複数存在する。

体験談1

ある訪問者は、病院に到着する前は周囲に風もなく静かであったが、病院に足を踏み入れた瞬間、突如として強風が吹き荒れたと証言する。

これはまるで、霊が病院への侵入を拒絶しているかのような感覚であった。

さらに、帰路につこうとした際、耳元で「二度と来るな」という囁き声が聞こえたが、同行者は一切の異変を感じなかったという。

その後、中に入った訪問者は、あたり一面に散乱した様相と、病室を撮影した際に写り込んだオーブや人の顔により、深い恐怖を味わったと述べている。

体験談2

別の体験談では、近隣のT病院にインターンシップで訪れていた際、病院内の窓から外を眺めていると、4階の窓から白い服を着た女性がこちらをじっと見つめる姿が確認されたという。

目撃後、体験者は激しい頭痛に襲われ、その痛みがしばらく持続したと語っている。

この幽霊は、体験者にしか見えなかったとのことで、他の人々には確認されなかったという。

体験談3

また、参考情報として、ある医師の談話によれば、建物内で飛び降り自殺を試みた場合、6階以上からの飛び降りはほぼ確実に死亡に至るが、4階程度であれば重度の障害が残る可能性が高いという。

これは、病院内に漂う絶望感と、霊的なエネルギーが影響しているのではないかとの見解を示している。


新庄厚生病院の心霊考察

新庄厚生病院における心霊現象は、単なる偶発的な現象ではなく、建物が持つ歴史的背景や、そこで発生した数多の悲劇的な出来事に起因している可能性が高い。

病院という場所は、生と死が極めて近接する環境であり、患者やスタッフが様々な苦悩や悲しみを抱えて過ごす場所である。

これらの負のエネルギーが蓄積され、廃墟化した現在、未練や怒り、悲哀が霊として具現化しているのではないかと考えられる。

また、建物の管理が私有地として厳重にされ、所有者による巡回パトロールが行われていることから、霊が容易に安息できない環境となっている。

さらに、夕刻に見られる烏の群れは、伝統的に不吉な兆しとされ、病院内に漂う死の予感を象徴している可能性がある。

このように、新庄厚生病院で報告される各種の心霊現象は、建物の歴史、そこに刻まれた悲劇、そして現在の荒廃した状態が複合的に影響し、訪れる者に恐怖を与えていると考えられる。

訪問を希望する者は、心霊現象への興味だけでなく、安全面や法的な側面にも十分配慮し、決して無断で立ち入らないことが求められる。


新庄厚生病院の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。