北九州市門司区に位置する「城山霊園」には、数々の不気味な噂や恐ろしい心霊現象が語り継がれている。霊園特有の静けさを超えた異様な雰囲気に包まれたこの場所では、霊感のない人ですら悪寒を感じるという。今回は、城山霊園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
城山霊園とは?

城山霊園は、北九州市門司区に位置する市営の霊園である。
深い緑に囲まれ、自然豊かな環境に整備された広大な墓地であり、「城山霊園前」バス停からすぐというアクセスの良さも特徴である。
一般墓所のほか、納骨堂も備えており、市民に親しまれてきた歴史を持つ。
しかし、この整備された景観とは裏腹に、この地には長年にわたり不気味なウワサが絶えない。
特に夜間には異様な気配が漂い、地元住民ですらなるべく近づかないようにしているという。
城山霊園の心霊現象
城山霊園の心霊現象は、
- 県道71号線のカーブで交通事故が多発する
- 霊園に隣接する大久保貯水池で、溺死事故が繰り返されている
- 電話ボックスに赤ん坊を抱いた女性の霊が現れる
- 自転車の後部に突然、女性の霊が乗り「もっと早く漕げ!」と叫ばれる
である。これらの現象は偶然の一致では説明しきれない。現場に漂う異様な空気が、何かを物語っているかのようである。
以下、これらの怪異について記述する。
県道71号線の霊園近くにある急カーブでは、過去に何件もの事故が発生している。
制限速度を守っていても、突然ハンドルを取られたかのように車がスリップするという報告がある。
中には「見えない手」に引かれるように、中央分離帯に突っ込んだという証言も存在する。
霊園のすぐ隣にある大久保貯水池でも、原因不明の溺死事故が繰り返されている。
晴天の日、波も立っていない池で泳いでいた人が、突如として水中に引き込まれるという不可解な事故が数件報告されている。
また、霊園の電話ボックスでは、赤ん坊を抱いた女の霊が現れるという。
泣き声が聞こえるとの報告もあり、ボックスの中に入った瞬間に吐き気や頭痛を訴える者もいる。
女は無言でこちらを見つめており、その目はまるで「ここから逃がさない」と言わんばかりである。
さらに、自転車で霊園周辺を走行中、誰も乗っていないはずの後部から女性の声が聞こえ、「もっと早く漕げ!」と怒鳴られる現象が発生する。
この声を聞いた直後に転倒事故を起こした者もおり、その直前に肩を強く掴まれた感触があったと語っている。
城山霊園の心霊体験談
ある夜、4人の若者が深夜2時、肝試しのために城山霊園を訪れた。
駐車場から5分ほど歩くと、道が左右に分かれる場所に差しかかった。
左の道を選んだ彼らは、ある木に異様な気配を感じて立ち止まった。
木の後ろには、白い服を着た長髪の女性の霊が立っていた。
4人中2人がその姿をはっきりと目撃したという。
恐怖を振り払おうとライトを一度消し、再び点けたとき、女は木の前に移動していた。
その瞬間、彼らは一斉に逃げ出し、車へと走り去った。
あれほど鮮明に霊を見たのは初めてだったと語っている。
別の体験談では、ある兄弟が城山霊園へ肝試しに出かけた。
霊園内では特に何も感じなかったというが、霊園を出た直後、兄が意識を失って倒れた。
その後、弟も立ち寄ったコンビニの出口で突然気を失ったという。
弟は病院に運ばれたが、原因は特定されず、コンビニに入った記憶すら残っていなかった。
さらに、城山霊園前を車で通るたびに頭痛やめまいに襲われるという証言もある。
特に新門司方面から門司方向へ進むカーブでは、右へと強く引っ張られるような感覚があり、運転中にも危険を感じるという。
そして真昼の出来事にもかかわらず、城山霊園付近で急に全身が凍るような寒気に包まれ、何度も事故を起こしかけたという報告もある。
太陽が照る日中でさえ、そこには何かが潜んでいるのかもしれない。
城山霊園の心霊考察
城山霊園は、霊園という特性上、死者の魂が集まりやすい場所であるのは間違いない。
しかし、他の霊園と比較しても、この場所には明らかに異常な現象が集中している。
特に、繰り返される事故や、女性の霊の目撃情報、さらには肉体に直接的な影響を及ぼす体調不良などは、ただの偶然では説明がつかない。
赤ん坊を抱いた霊の出現は、過去にこの場所で不幸な出来事があったことを示唆しているのかもしれない。
また、自転車に憑く霊の「もっと早く漕げ!」という声には、何らかの未練や怒りが込められているように思える。
一見すると静かな自然の中にある整備された霊園であるが、そこに漂う異様な空気は、多くの者が直感的に「近づいてはいけない」と感じるほどである。
この場所に足を踏み入れる際は、霊感の有無に関係なく、十分に注意を払う必要がある。
何かに引き寄せられ、帰れなくなってしまうかもしれないからである。
コメント