嬉野隧道(旧嬉野トンネル)のウワサの心霊話

佐賀県の山あいに静かに眠る旧トンネル「嬉野隧道」。いまや封鎖されたその奥には、戦時中から続く闇が息を潜めているという。今回は、嬉野隧道(旧嬉野トンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


嬉野隧道(旧嬉野トンネル)とは?

嬉野隧道(旧嬉野トンネル)の外観

嬉野隧道は、佐賀県嬉野市に位置する長崎県道・佐賀県道1号線沿いにあった旧トンネルである。

昭和18年(1943年)に完成し、2000年に新トンネルが開通するまで半世紀以上にわたって使用されていた。

その構造は、延長約96メートル、幅員5.6メートルと比較的短く狭いものであったが、戦前の物資輸送や交通の要として機能していた。

しかし現在は、入り口がコンクリートで固められており、内部に立ち入ることはできない。

建設にあたっては、朝鮮人労働者が強制的に動員されたという噂もあり、また付近では死体遺棄事件があったとも伝えられている。

そうした背景が、この地に不気味な影を落としている。


嬉野隧道(旧嬉野トンネル)の心霊現象

嬉野隧道(旧嬉野トンネル)の心霊現象は、

  • トンネル内に女性の霊が現れる
  • 通行中に誰もいないのに背後から足音が聞こえる
  • 車の窓に突然、血まみれの手形が浮かび上がる
  • 夜中に通ると、どこからともなくうめき声が響いてくる

である。以下、これらの怪異について記述する。

女性の霊が現れる

夜のトンネル付近に差しかかると、車のライトに照らされた一瞬の隙に白い服の女性が現れるという。

彼女は無言で立ち尽くし、目を逸らすこともなく運転者をじっと見つめてくる。

次の瞬間には消えており、あたかも幻のように存在する。

背後からの足音

車を降りて近づこうとすると、明らかに自分の足音とは別の、カツ…カツ…という乾いた足音が背後から追ってくる。

振り返っても誰もおらず、その音だけが何度も繰り返されるのだという。

窓に浮かぶ血の手形

夜間に車で隧道の前を通過しようとすると、突如として助手席側の窓に血に濡れた手形が現れるという話もある。

その手形はゆっくりと窓をなぞるように動き、しばらくすると跡形もなく消えてしまう。

うめき声の正体

深夜、静まり返った隧道前では、風の音とは明らかに異なる「うー…うー…」という苦しげなうめき声が聞こえることがある。

その声の主はわからず、周囲には誰の姿もない。


嬉野隧道(旧嬉野トンネル)の心霊体験談

ある地元の若者グループが、肝試しに旧隧道を訪れた夜のことである。

封鎖されたコンクリート壁の前で写真を撮影したところ、現像した一枚にだけ、笑う女性の顔が写り込んでいたという。

また、あるトラック運転手は、夜中に嬉野トンネルを通過した際、ミラー越しに人影が映ったため急ブレーキを踏んだ。

しかし車の周囲には誰もおらず、ただ風もないのに木々だけがざわめいていたという。


嬉野隧道(旧嬉野トンネル)の心霊考察

嬉野隧道にまつわる数々の心霊現象は、その歴史的背景と無関係ではないと考えられる。

戦時中の強制労働、劣悪な作業環境、そして付近で語られる死体遺棄事件。

こうした人知れず命を落とした者たちの念が、この場所に色濃く残っているのではないか。

また、2000年の閉鎖以降、誰の出入りも許されていないことから、閉ざされた空間に霊的エネルギーが滞留し、より強い現象として表面化している可能性もある。

この地に漂う空気は重く、冷たく、訪れた者の心を確実に掴んで離さない。

嬉野隧道は、まさに「忘れ去られた霊の記憶」が宿る場所である。


嬉野隧道(旧嬉野トンネル)の地図

本記事は、「心霊現象の考察」シリーズの思想を踏まえて執筆している。
幽霊の存在を断定するのではなく、人間の認識や記憶、土地や出来事がどのように「心霊」という物語として語られてきたのか、という視点から整理を行っている。

なお、本サイト内には執筆時期の異なる記事が混在しており、すべての記事が同一の考察軸で統一されているわけではない。
現在、順次リライトを進めながら、心霊スポット記事を本シリーズの思想に沿った形へ更新している段階である。

最新の記事および更新済みの記事については、本考察シリーズを基準とした構成・文体で執筆している。
考察全体の方向性や思想については、総合目次ページを参照されたい。

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【管理人】狐憑きのたる

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