美しい白砂と透明な海で知られる壱岐の人気観光地「筒城浜海水浴場」。だがその一方で、首のない少女の霊が現れるという不気味な噂が囁かれている。今回は、筒城浜海水浴場にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
筒城浜海水浴場とは?

筒城浜海水浴場(つつきはまかいすいよくじょう)は、長崎県壱岐市に位置する美しい海岸であり、「日本の快水浴場100選」「日本の渚100選」にも選ばれている名勝地である。
白砂青松の景観と、透明度抜群のエメラルドグリーンの海が広がるこの場所は、約600メートルに及ぶきめ細かい白砂のビーチが魅力である。
夏季には海の家が立ち並び、マリンジェットやバナナボートなどのアクティビティが賑わいを見せる。
隣接する芝生広場「筒城浜ふれあい広場」には、スポーツ施設やキャンプ場、野外ステージ、レストランなども完備されており、家族連れや観光客に人気のリゾート地となっている。
しかし、そんな華やかな観光地には、かつてから語り継がれる恐ろしい心霊現象が存在する。
筒城浜海水浴場の心霊現象
筒城浜海水浴場の心霊現象は、
- 海中に現れる首のない少女の霊
- 足を引っ張られる不可解な体験
- 残された霊的な痕跡(寝跡や手形)
である。以下、これらの怪異について記述する。
筒城浜海水浴場では、ある夏の日に奇怪な出来事が発生した。
小学2年から4年生くらいの男児が、夏休みの二泊三日のレクリエーションに訪れた時のことである。
2日目、男児が海で泳いでいたところ、突如として海中に引きずり込まれたという。
水中で目を開けた彼の視界に映ったのは、スクール水着を着た首のない少女の霊であった。
少女は仰向けの姿勢で、彼の左足首をがっちりと掴んでいたという。
首の断面からは白い骨がのぞき、血の気のない青白い肌が水中に揺れていた。その存在は明らかに生者のものではなかった。
彼は恐怖と本能のままに、右足で少女の腕を何度も蹴り続けた。
やがて拘束が緩み、ようやく水面に浮かび上がった男児は、すぐさま大人二人と班のリーダーを連れて現場へと戻った。
そこには、少女が寝ていたと思しき仰向けの痕跡が、くっきりと砂に残されていたという。
さらに男児の左足首には、明らかに人の手による痕が、赤黒く残っていた。
筒城浜海水浴場の心霊体験談
「まるで夢かと思った。でも、あの冷たくて強い力…絶対に生きた人間じゃなかった」
この証言は、上記の体験を語った本人の言葉である。
彼は今でも、海を見るたびに当時の光景がフラッシュバックすると語っている。
首のない少女の目はなかったが、その分、どこか無言の怨念のようなものを感じたという。
あの夏の出来事は、彼の記憶に深く刻まれ、今もなお癒えることのない心の傷となっている。
筒城浜海水浴場の心霊考察
筒城浜海水浴場の心霊現象には、いくつかの特徴がある。
まず、霊が「首を失っている」という点において、単なる事故死や溺死ではなく、何らかの激しい暴力や恨みが関係している可能性がある。
また、物理的に「足を引っ張る」「痕跡を残す」といった実体的な干渉がある点から、霊は非常に強いエネルギーを持っていると推測される。
その場に残された寝跡や手形は、集団で確認された証拠であり、単なる幻覚や思い込みでは片づけられない。
この霊がなぜ少女であるのか、なぜ首がないのか、なぜこの場所に現れるのか――。
その答えは、筒城浜海水浴場が持つ過去の出来事や、人知れず起きた悲劇に隠されているのかもしれない。
ひとつ確かなのは、この美しいリゾートの裏側に、深く冷たい闇が潜んでいるということである。
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