首地蔵

首地蔵は、インパクトかつ悲しい伝承ももつ異形の石仏である。巨石の下敷きになってしまった少女と赤子のすすり泣く声がきこえるという話がある。今回は、首地蔵のウワサの心霊話を紹介する。

首地蔵とは?

山梨市の市街地から甲府市積翠寺に向かう県道31号を車で走っていると、突如として道端に首地蔵が現れる。

この首地蔵は、胴体部分に見立てられる巨石の上に頭部が乗せられた至ってシンプルな石仏である。

胴石の高さは約180cmで、頭頂から首までが約70cm、奥行きは3.7m、幅は2.7mほどだという。

一般的なお地蔵様とは異なり、首地蔵の姿は独特であり、その起源や制作時期については謎が多い。

『万治の石仏』という書籍には、胴体部分に「南無阿弥陀仏」の六字や記念の刻字が見られるが、首地蔵には一切の名号が刻まれていない。

いつ、誰によって作られたのかは全く分かっていないらしい。

実際には、自然石の胴体に別の石で彫られた仏頭がはめ込まれた石仏の例はあまり見られないとされており、「首地蔵」はその中の一例。

甲府市の塩沢寺にも類似の石仏があると記されていますが、その起源や関連については謎に包まれている。

「万治の石仏」と「首地蔵」の制作時期や関連性を知る手がかりはなく、甲斐地方に集約していることから、「万治の石仏」になぞらえてこれらの「首地蔵」が作られた可能性が考えらるらしいが、具体的な結論は得られていない。

これらの石仏は、甲府市の青松院や東光寺にも似たようなものが存在しているとされている。

首地蔵の心霊現象

首地蔵の心霊現象は、

  • すすり泣く声が聞こえる

である。山梨市内の中心部から県道31号線を進むと、首地蔵と呼ばれる不思議な存在が現れる。

道にはみ出すように置かれた巨石の上に、地蔵の首が置かれている光景は非常にインパクトがあり、奇怪な伝説が語り継がれている。

昔、大雨が降り、地盤が緩んだ時、山の上から巨石が転がり落ち、不幸なことに子守をしていた12歳の少女「おみよ」とその赤子が巨石の下敷きとなって亡くなってしまった。

その後、近くに住む別の赤子が激しい夜泣きを始め、巨石の周りで女の子のすすり泣く声が聞こえたというウワサが広がった。

これを村人たちは「おみよ」の祟りだと考えた。

ある日、旅の僧がこの噂を聞き、供養のために石で地蔵の頭を造り巨石の上に乗せたところ、怪異が消えたという驚くべき出来事があった。

以降、村人たちはこの地蔵を欠かさず供養し、おみよの怨念を静めることに尽力したと伝えられている。

しかし、道路拡張工事の際、巨石を撤去しようとしたところ、石屋が高熱を出して寝込むという怪奇現象が起こった。

これを祟りとみなし、撤去計画は中止され、道路は巨石を迂回するように造られた。

また、別の伝承では、巨石はもともと道路の反対側にあったが、移し替えた際に事故が起こって工夫が大怪我をしたとも云われている。

この首地蔵の存在は地域にとって不思議な謎がつきものであり、今も多くの人々に興味を引きつけている。

首下の岩にある白布には『南無延命地蔵』と書かれている。

首地蔵の場所・アクセス・地図

首地蔵の住所 日本、〒405-0047 山梨県山梨市水口
交通アクセス 山梨市から県道31号 経由で9分
最寄りのバス停 近くにバス停はない
最寄り駅 山梨市駅(徒歩1時間20分)県道31号 経由(車で9分)

首地蔵の地図(Googleマップ)

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