Chilla’s Art(チラズアート)は、日本の日常風景に潜む違和感や恐怖を描き続けてきた、インディーホラーゲーム界を代表する制作チームである。
コンビニ、銭湯、カラオケ、夜道、配達、警備室、新幹線。
チラズアート作品の多くは、誰もが知っている日常空間を舞台にしながら、そこにわずかな異物感を差し込むことで、独特の不安を生み出してきた。
2018年の初期作品から始まり、和風ホラー、都市伝説、社会的テーマ、配信文化を取り入れた作品を次々と発表。
2026年には、これまでの短編ホラー作品とは少し異なる方向性を持つ『UMIGARI|ウミガリ』も正式リリースされた。
本記事では、2026年時点でのChilla’s Art作品を配信年ごとに整理し、全作品一覧として紹介する。
Chilla’s Art(チラズアート)とは?
Chilla’s Artは、日本のインディーゲーム制作チームである。
リアル志向の和風ホラーゲームを中心に、多数の短編ホラー作品を発表してきたブランドであり、Steamや実況配信を通じて国内外に知られるようになった。
少人数制作ながらリリースペースが早く、作品ごとに異なる日常空間を舞台にする点が特徴である。
Steam上でも、Chilla’s Art開発・販売作品として多数のタイトルが一覧化されている。
チラズアート作品の特徴
チラズアート作品の魅力は、派手なホラー演出だけではない。
むしろ特徴的なのは、日常に入り込む「少し嫌な感じ」である。
深夜のコンビニ。
閉店後のカフェ。
古びた銭湯。
誰もいない駅。
一人で歩く帰り道。
そうした普通の場所に、説明しきれない違和感が入り込む。
また、多くの作品は比較的短時間でクリアできる構成になっており、実況動画や配信との相性も高い。
一人称視点を中心とした没入感、VHS風の画面演出、日本の生活感を取り入れた空間作りも、チラズアート作品を印象づける大きな要素である。
2026年時点での注目ポイント
2026年度版で特に重要なのは、次の3点である。
まず、2025年に『Cursed Digicam|呪われたデジカメ』が配信されたこと。
次に、2025年10月に『UMIGARI|ウミガリ』の体験版が公開され、2026年2月4日に正式リリースされたこと。
そして、『夜勤事件 The Convenience Store』の実写映画が2026年2月20日に全国公開予定となっていることである。映画公式サイトでも2026年2月20日公開予定とされている。
チラズアートは、ゲーム単体の存在から、書籍化・映画化を含むホラーIPへと広がりつつある。
チラズアート全作品一覧【2026年度版・配信順】
2018年
- Evie(2月16日)
- Welcome Back Daddy(5月10日)
- Sphaera(6月27日)
2019年
- Blame Him(6月3日)
- Okaeri|おかえり(9月7日)
- Aka Manto|赤マント(9月24日)
- Stigmatized Property|事故物件(10月26日)
- Inunaki Tunnel|犬鳴トンネル(11月19日)
2020年
- Yuki Onna|雪女(1月3日)
- The Convenience Store|夜勤事件(2月18日)
- Onryo|怨霊(4月25日)
- Missing Children|行方不明(6月13日)
- The Ghost Train|幽霊列車(7月24日)
- Hanako|花子さん(12月11日)
2021年
- Teke Teke|テケテケ(1月21日/共同開発)
- The Caregiver|終焉介護(4月3日)
- Night Delivery|例外配達(6月5日)
- The Night Way Home|帰り道(8月7日)
- The Radio Station|深夜放送(10月31日)
2022年
- The Closing Shift|閉店事件(3月19日)
- The Bathhouse|地獄銭湯(10月1日)
2023年
- The Karaoke|ヒトカラ(2月4日)
- Night Security|夜間警備(6月16日)
- Parasocial|パラソーシャル(8月26日)
- The Kidnap|誘拐事件(11月1日)
- Jisatsu|自撮(12月16日)
2024年
- Shinkansen 0|新幹線 0号(3月23日)
- The Bathhouse|地獄銭湯 Restored Edition(8月10日)
※『地獄銭湯 Restored Edition』は、2022年版を再構築したリメイク版である。
2025年
- Cursed Digicam|呪われたデジカメ(1月10日)
- UMIGARI|ウミガリ Demo(10月7日)
※『UMIGARI|ウミガリ』の正式版は2026年2月4日リリースである。2025年に配信されたのは体験版である。
2026年
- UMIGARI|ウミガリ(2月4日)
『UMIGARI|ウミガリ』は、霧に包まれた架空の日本の海を舞台にした一人称視点の銛漁ゲームである。
Steam公式ページでは、魚を狩り、獲物を売り、燃料を買い、船を強化して探索を進める作品として紹介されている。また、ホラー要素は「とても控えめ」とされており、従来のチラズアート作品とは異なる方向性の作品である。
今後リリース予定の作品
Jimmu|神武
『Jimmu|神武』は、Steam上で「Coming soon」とされている未発売作品である。
日本を舞台にしたホラー要素のあるボスハンティングゲームで、オープンワールド、非線形ゲームプレイ、RPG要素を含む作品として紹介されている。
現時点では正式なリリース日は発表されていないため、全作品一覧では「発売済み作品」ではなく「今後の予定」として分けて扱うのがよい。
メディアミックス展開
書籍・ノベライズ
チラズアート作品は、ゲームだけでなく書籍展開も進んでいる。
- 『夜勤事件』コミカライズ
- 『夜勤事件 ~Chilla’s Art ノベライズ集~』
- 『地獄銭湯 ~Chilla’s Art ノベライズ集2~』
ゲームで描かれた恐怖を、漫画や小説という形で再構成している点も、近年のチラズアート展開の特徴である。
映画化
『夜勤事件 The Convenience Store』は、2026年2月20日に全国公開予定の実写映画である。
監督は永江二朗、主演は南琴奈。映画公式サイトでは、深夜のコンビニでアルバイトを始めた女子大生が、店内に現れる説明のつかない違和感に巻き込まれていく物語として紹介されている。
ゲーム実況やSteamで広まった作品が、実写映画として展開される点は、チラズアートにとって大きな転換点といえる。
まとめ|チラズアートは2026年も進化を続ける
Chilla’s Artは、日本の日常空間をホラーへ変換する独自の作風で、多くのプレイヤーに支持されてきた。
初期作品から現在まで、作品ごとに舞台やテーマを変えながらも、日常に潜む違和感を描く姿勢は一貫している。
2026年には『UMIGARI|ウミガリ』が正式リリースされ、従来の短編ホラーとは異なる探索・銛漁要素を持つ作品にも挑戦している。
さらに『夜勤事件』の実写映画化により、チラズアートはゲームの枠を超えたホラーIPとして広がり始めている。
今後の新作、そして『Jimmu|神武』の動向にも注目していきたい。







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