西条藩処刑場跡のウワサの心霊話

愛媛県西条市にある西条藩処刑場跡には、かつて多くの命が絶たれた惨劇の記憶が刻まれている。その地には今もなお、怨念めいた現象が囁かれており、訪れる者を不気味な恐怖に陥れるという。今回は、西条藩処刑場跡にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


西条藩処刑場跡とは?

西条藩処刑場跡の外観

西条藩処刑場跡は、江戸時代に西条藩の公式な処刑地として用いられていた場所である。

現在の西条市立図書館の敷地がその跡地にあたり、当時は罪人が斬首や磔に処され、処刑後には近くを流れる川で血や刀を洗い流していたと伝えられる。

図書館北側にはひっそりと慰霊碑が佇み、川を挟んだ西には墓地が広がっている。

まるで死者を囲い込むかのような配置は、処刑場としての陰惨な記憶を色濃く残している。

宝暦4年(1754年)には農民一揆の首謀者三名が処刑され、藩の権威を誇示する「見せしめ」として多くの人々がその最期を目撃した記録が残されている。

無念を抱え命を絶たれた彼らの霊が、今も成仏できずに彷徨っていると考えられている。


西条藩処刑場跡の心霊現象

西条藩処刑場跡の心霊現象は、

  • 墓地付近に立ち尽くす老人の幽霊の目撃
  • 夜間に聞こえる謎の足音
  • 動画や録音機器に残る不可解な物音や囁き声

である。以下、これらの怪異について記述する。

墓地に現れる老人の幽霊

この場所では、墓地周辺で無言の老人の幽霊が目撃される。

地面を凝視するように立ち尽くし、視線を向けると霧のように掻き消えると伝えられている。

昼夜を問わず現れるという点が不気味さを際立たせている。

後をつける足音

夜に訪れると、誰もいないはずの背後から足音が追いかけてくることがある。

振り返っても人影はなく、足音だけが近づいては遠ざかる。

罪人が連行される音なのか、それとも処刑直前の足取りなのかは分からない。

機器に刻まれる異音

動画や音声を撮影すると、その場では気づかなかった囁き声や物音が記録されることがある。

呻き声のように聞こえる場合もあり、それが無念の叫びであると信じる者も少なくない。


西条藩処刑場跡の心霊体験談

ある訪問者は、夜の墓地を撮影中、背後で「ズルッ…」と引きずるような音を聞いた。

慌てて振り返るが誰もいない。帰宅後、映像を確認すると「返せ…」という低い声が録音されていたという。

これが冤罪で処刑された者の怨嗟なのかは定かではないが、その声は確かに存在していたと語られている。


西条藩処刑場跡の心霊考察

西条藩処刑場跡が心霊スポットとして恐れられる理由は明確である。

数多の罪人や一揆の農民がこの地で命を落とし、遺体は川に流されたり、ろくな供養もされぬまま埋められた。

死者の尊厳を奪う処遇は、怨念を積み重ね、この土地に染みつかせたと考えられる。

さらに「梛木(なぎのき)」の伝承も、この地の異様さを裏付ける。

罪人が縛り付けられたとされる木が枯れることなく生き続けたという話は、処刑者の無念が木に宿り続けた証とも解釈できる。

供養なき死、冤罪、血と涙で濡れた地――。

それらが積み重なり、この処刑場跡は今なお死者の声が響く場所となっているのである。


西条藩処刑場跡の地図

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