花立山城山公園のウワサの心霊話

小郡市のふもとにある、のどかで自然豊かな公園――しかしそこには、いくつもの“異変”がささやかれている。今回は、花立山城山公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


花立山城山公園とは?

花立山城山公園の外観

花立山城山公園(はなたてやま しろやまこうえん)は、福岡県小郡市に位置する自然公園である。

名前の通り、兜の形をした小郡市唯一の山・花立山のふもとに広がっており、四季折々の草花が咲く風光明媚な地として知られている。

園内には、春には桜、ツツジ、藤、夏には菖蒲、蓮、秋にはイチョウや紅葉、冬には梅が咲き誇る。

多目的広場や遊具施設、ボート池、バーベキューテーブルなども整備され、家族連れや観光客でにぎわう場所でもある。

一見すると平和そのもののこの地であるが、花立山の歴史には、かつての戦争と死が深く刻み込まれており、その影が今なお、夜の園内に漂っていると噂されている。


花立山城山公園の心霊現象

花立山城山公園の心霊現象は、

  • 深夜2時頃、池のほとりに男女の霊が立っている
  • 女性の霊が突然現れる
  • 古墳の横穴付近で火の玉が目撃される
  • 旧日本兵の霊が出没する
  • 戦闘機墜落の痕跡と兵士の霊の噂

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず最も語り継がれているのが、池のほとりに現れる男女の霊である。

時刻は決まって深夜2時――誰もいないはずの水辺に、濡れた衣服をまとった男女が静かに佇んでいるのを見たという証言が複数ある。近づこうとすると、二人の姿は霧のように消えるという。

また、園内をさまよう「女性の霊」も目撃例が多い。

彼女は和服を着て、髪を長く垂らし、決して顔を見せようとしない。

ふとした瞬間に視界の隅に映り込み、目を合わせると途端に姿を消す。

地元では「決して後ろを振り向くな」と言われている。

さらに南側に位置する「花立山穴観音古墳」では、異様な現象が報告されている。

古墳の横穴から、青白い火の玉が飛び出してきたという話や、古びた軍服を着た旧日本兵の霊が現れたという証言もある。

この場所が霊の通り道となっているのは、第二次世界大戦中の歴史が影を落としている。

花立山の内部には、旧陸軍が兵器を隠すために掘った防空壕が複数存在し、その一部は古墳近くまで続いているとされている。

さらに1945年4月18日、花立山周辺には戦闘の火が落とされた。

B29爆撃機を迎撃するため出撃した陸軍戦闘機「屠竜(とりゅう)」が、花立山に墜落し、搭乗していた兵士は命を落とした。その場所が現在の公園の一角に重なっているという噂もある。


花立山城山公園の心霊体験談

ある地元住民が語った話である。

「夜、犬の散歩で城山公園を通っていたんです。ふと池の方を見ると、誰かが立っていた。女の人のようでした。こんな夜に……と違和感を覚えて目を凝らしたら、隣にもう一人、男の人がいたんです。でも、まったく動かない。気味が悪くてそのまま帰ろうとしたら、うちの犬がものすごく吠え始めて。振り返ったら……もう誰もいませんでした」

この話は地元では知られた体験談のひとつであり、真偽は定かでないが、同様の話を聞いたという声は少なくない。


花立山城山公園の心霊考察

花立山城山公園がこれほどまでに多くの霊現象の舞台となっている背景には、やはり“死”が関わっていると考えられる。

過去の自殺の多さ、旧日本兵の関与、戦時中の戦闘機墜落、防空壕の存在――いずれも人の命が失われた歴史と密接に関係している。

特に古墳や防空壕といった“地下”の構造物は、霊的エネルギーが滞留しやすい場所であるとも言われる。

また、古墳が持つ霊的な磁場と、戦時の死者の念が交差することで、現代でもなお、そこに人ならざる者の気配が残っているのかもしれない。

自然と歴史が交わるこの公園は、昼と夜とでまったく異なる顔を持つ場所である。

もし訪れることがあるなら、陽が落ちる前に帰路につくことをおすすめする。


花立山城山公園の地図





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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。