福井県加斗に位置する飯盛は、荒木、黒駒、法海の3つの集落から成り立っている。この地域には手招きする霊などを見たという話があるという。今回は、飯盛のウワサの心霊話を紹介する。
飯盛とは?
飯盛は、加斗の東に位置している。
この地域は北部の荒木、中央部の黒駒、南部の法海の3つの集落から成り立っている。
飯盛川は南方の飯盛山から流れ、法海の中央を通り、黒駒と荒木の西側を北に向かって流れる。
地名の由来は、中世に加斗荘の半済方に属していたことからきていると考えられているらしい。
戦国時代には、若狭国大飯郡に位置する地名として見られる。
享禄4年の長田寺縁起写には「飯盛山」「飯盛峰」という地名が記されており、戦国時代には既に存在していたとされている。
加斗荘は中世に存在し、康安2年に半済を受けて本所方と半済方に分かれた。
飯盛村は、江戸時代から明治22年までの間、小浜藩領に属していた。
戸数は94戸、人口は522人で、寺院として飯盛寺とその塔頭があった。
神社としては黒駒大明神、山王宮、乗海明神が存在していた。
明治4年には小浜県に、その後敦賀県、滋賀県を経て、同22年に福井県に所属するようになる。
飯盛は、明治22年から現在の大字名となっている。
初期の頃の幅員は東西4町余・南北17町余で、戸数は100戸、人口は男性287人、女性298人だった。
学校は1校あり、小船は12艘だった。
飯盛の心霊現象
飯盛の心霊現象は、
- 手招きする霊が出る
- 髪の長い女性の霊がしゃがんでいる
である。この地域では、投身自殺が頻繁に発生し、夜になると防波堤で釣りをする人々が不気味な体験をしているという。
白い影が不気味に動き、手招きをする姿が何度も目撃されている。
また、し尿処理場の周辺では、長い髪を持つ女性の地縛霊が道端にしゃがんでいるとの報告もある。
この恐ろしい現象が、地域の人々を震え上がらせているのであろうか。
飯盛の呪い – 手招きの霊と悲痛な女性の囁き
深夜、飯盛の防波堤で釣りを楽しむ友人たちがいた。
星がきらめく闇に包まれ、静かな海岸線が彼らを包み込んでいた。
「あれ、あそこに何かいるような…」友人の一人が言った。
彼が指さす先に、白い影が不気味に揺れていた。
「手招きしてるみたいだけど…」もう一人の友人が不安げにつぶやく。
彼らは怖気づきながらも、その手招きに引かれるように歩みを進めた。
影は次第に近づき、そこにはかすかな笑みを浮かべた人影が現れた。
驚き、急いで車を走らせ逃げた。
そのとき、女性の悲しげな嘆きの声が聞こる。
彼らは足を止め、その声に耳を傾けた。
そして、し尿処理場の近くから、長い髪を持つ女性の霊がしゃがみ込んでいるのを見つけた。
「あれは…地縛霊…?」友人たちの一人が小さな声で囁いた。
彼らは恐怖に震えながらも、その場を離れることを決意した。
だが、それは容易なことではなかった。
海岸線には、彼らを引き寄せようとするような不気味な気配が漂っていたのだった…。
飯盛の場所・アクセス・地図
飯盛の住所 | 〒917-0044 福井県小浜市 |
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交通アクセス | 福井市から北陸自動車道 と 敦賀線/舞鶴若狭自動車道 経由で1時間30分 |
最寄りのバス停 | 荒木集会所前(徒歩9分)県道235号 経由 |
最寄り駅 | 加斗駅(徒歩29分)県道235号 経由 |
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