名張市の廃アパート群は、かつて企業の寮として利用されていたが、完全に放置されていた。この場所ではさまざまな霊の目撃談があったとされ、昼夜を問わず不気味な雰囲気が漂っていたという。今回は、廃アパートのウワサの心霊話を紹介する。
廃アパートとは?
この廃アパート群は、かつて企業の寮として利用されていた。
これらのアパートは完全に放置されていたという情報があった。
特にビレッジハウス側に建つ家族向けの2棟のアパートは、外観からもその荒れ果てた状態が明らかだったそうだ。
だが、最近では取り壊されたという話がある。
このアパート群の中には、3階建ての建物があり、元々は警察関係者の寮として使用されていたそうだ。
一方、1階建ての建物は名張市の市営住宅となっており、現在も人が住んでいる。
そのため、現地を訪れる際には住民に迷惑をかけないよう注意が必要だ。
廃アパートの心霊現象
廃アパートの心霊現象は、
- 高齢者の霊が窓から覗いている
である。これらのアパートには肝試しに入った形跡はなく、窓から誰かが外を見ているような不気味な雰囲気があり、昼夜を問わず怖さを感じさせるという。
この2棟以外にも、一人暮らし用の部屋が連なった1階建てのアパートがあり、一部の部屋にはベニヤ板が張られている。
この場所には、様々な霊の目撃談があるという。
例えば、数軒の部屋には身寄りのない高齢者が余生を過ごしており、そのため孤独死があった部屋もあるらしい。
その部屋の窓から、亡くなった高齢者が外を見ているといった霊の目撃談がある。
廃アパートの恐怖 名張市の心霊体験
名張市の桔梗が丘駅から歩いて数分の場所に、廃墟と化したアパート群があった。
かつては企業の寮として利用されていたが、今では完全に放置され、特にビレッジハウス側に建つ家族向けの2棟のアパートは荒れ果てていた。
ある夏の日の夕方、高校生の翔太と友人の明日香、隆司の三人は肝試しにそのアパートへ足を踏み入れることにした。
ウワサでは、アパートの窓から高齢者の霊が覗いているという心霊現象があると云われていたが、三人とも怖いもの見たさに興味をそそられていたのだ。
荒れ果てたアパートの前に立った三人は、その不気味な雰囲気に一瞬立ちすくんだ。
特に翔太は、窓から誰かが外を見ているような気配を感じていたが、それを口に出すことはなかった。
「大丈夫だよ、ただのウワサだから」と、明日香が勇気づけるように言った。
アパートに近づくと、ドアが少し開いている部屋を見つけた。三人は恐る恐る中に入った。
部屋の中はゴミと埃にまみれており、異様な静けさが漂っていた。
隆司が「ここには本当に誰も住んでいないんだな」とつぶやいた。
その時、翔太は突然寒気を感じ、振り返ると、窓の外に人影が見えた。
それは、ぼんやりとした高齢者の姿で、じっとこちらを見つめていた。
「見える?」と、翔太が声を震わせながら言ったが、明日香と隆司には何も見えなかったのだ。
「気のせいじゃない?」と、明日香が翔太の顔を見たが、恐怖の色が浮かんでいた。
その後、1階建ての一人暮らし用のアパートも探検することにした。
一部の部屋にはベニヤ板が張られており、中には孤独死があったとウワサされる部屋もあった。
翔太はその部屋の前に立ち止まり、再び寒気を感じた。
「ここだよ…、この部屋からも見えるって言うんだ」と、翔太が言った。
ドアを開けると、そこには薄暗い部屋が広がっていた。
窓際に立つと、外を見つめるぼんやりとした影が再び見えた。
それは、かつてここで亡くなった高齢者の霊だったのである。
突然、窓の影が動き出し、こちらに近づいてくる。
翔太は恐怖に駆られ、必死にドアを閉めようとしたが、霊の力で開けられてしまった。
「逃げろ!」と、翔太が叫び、三人は一斉にアパートを飛び出した。
帰り道、三人は振り返ることなく駅に向かって走り続けた。
翔太は、今でもあの窓から覗く高齢者の霊を忘れることができない。
あの廃アパートには、まだ何かが住み着いているのかもしれない。
その夜、三人の間では「二度とあの場所には近づかない」との暗黙の了解ができたのだ。
そして、誰もが心の中で、あの窓から覗く高齢者の霊が安らかに眠ることを願っている。
廃アパートの場所・アクセス・地図
廃アパートの住所 | 日本、〒518-0602 三重県名張市東田原2592 |
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交通アクセス | 津市から名阪国道/国道25号 経由で1時間 |
最寄りのバス停 | 野中(徒歩6分) |
最寄り駅 | 桔梗が丘駅(徒歩29分)、美旗駅(徒歩38分)県道57号 経由 |
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