深静峡は、山梨県甲州市にある廃墟リゾート。元は別荘地でバブル期に建設され、後にキャンプ場に転用。ある事件が発生したことで心霊現象が起こる場所と云われているという。今回は、深静峡のウワサの心霊話を紹介する。
深静峡とは?
深静峡(しんせいきょう)は、山梨県甲州市の板橋峠近くに位置したリゾート開発地だった。
地元では「深静境」や「森泉郷」とも呼ばれ、一部では「深○峡」や「S静峡」としても紹介された。
もともとは別荘地として計画されましたが、ほとんど売れず、その後キャンプ場として利用されるようになったと云われている。
キャンプ場にはロッジ、食堂、宿泊施設などがあったが、比較的短期間で閉鎖されたとされている。
施設へは細い林道を登って行くと、迷路のように入り組んだ場所だった。
開設時期については「バブル期に建設された」と言われているが、昭和51年(1976年)時点でも道の整備が行われていた。
キャンプ場への転換が昭和55年以降(1980年代半ば)頃だったようである。
閉業後も道沿いには看板跡や半壊した木造建物が残り、最も大きな遺構は高床式のレストハウスだった。
一部には落書きなどがされていた。
看板には「ロッジ(にて)許可制(一)ロッジ-食堂・宿泊 (二)キャンプ場-湧水・バーベキュ施設 (三)自然植物園 (四)ラリー場・団体契約・個人特別 (五)天体観測・アマチャー無線」という文字が残っていたらしい。
残念なことに、レストハウスは平成17年(2005年)に放火とみられる火災で焼失。
その後もコンクリートの土台部分や一部の建物が残っていたが、平成27年(2015年)ごろに解体され、跡地には太陽光発電設備が設置されている。
R411柳沢峠駐車場はフカフカの新雪。幻の深静峡入口看板はまだ健在。#不要不急 pic.twitter.com/jzHGpcZloB
— Hidenori Kubota (@HidenoriKubota) March 14, 2020
深静峡の心霊現象
深静峡の心霊現象は、
- 女性の霊が出る
である。平成20年(2008年)4月には、付近の山林が「江戸川区女性監禁連れまわし事件」の舞台となり、それ以降、心霊スポットとしてウワサされるようになった。
その事件では女性が覚せい剤を打たれ、付近の林道に置き去りにされたのである。
その証拠に、ブーツやショートバックなどが林道脇の山林で発見されている。
置き去りにされた女性は、その場所で亡くなったというウワサがある。
それ以降、亡くなった女性の霊が出るなどと云われるようになったという。
深静峡の呪い
ある晩、友達の間で「深静峡」にまつわる恐ろしいウワサが話題になった。
峡谷には女性の霊が出るというのだ。
彼らは興味津々で、そのウワサを確かめることにした。
深夜、4人の友人が峡谷へと向かった。夜風が冷たく、森の中は薄闇に包まれていた。
林道を進むうち、足元で何かが光っているのが見えた。
それはブーツだった。
驚きと不安が彼らを襲った。
「これは…事件の痕跡だろうか?」友人の一人が小声でつぶやいた。
彼らは続けて歩き、不気味な雰囲気に包まれながら峡谷の奥へと進んだ。
突如、不気味な影が現れ、女性の姿に見えた。
「あ、あれは…女性の霊だ!」友人たちは声を上げた。
その霊は静かに立ち尽くし、哀しげな表情で彼らを見つめていた。
彼女の姿は不透明で、ただの影のようにも見えたが、彼らの心を冷えたものにした。
その後、友人たちは急いで峡谷を後にしたが、その出会いが彼らの心に深く残った。
帰り道、友人たちは事件のことを口にすることはなかったが、その夜の出来事は一生忘れることはできなかった。
以後、彼らは深静峡の呪いについてのウワサを信じるようになった。
その場所に足を踏み入れる者は、亡くなった女性の霊に出会うかもしれないというのだ。
この話は、深静峡の暗い歴史と事件の名残りが、まだその場所に住みついていることを示しているのかもしれない。
それが真実かどうかは誰にもわからないが、この話は友人たちの中でずっと語り継がれることになるだろう。
深静峡の場所・アクセス・地図(Googleマップ)
深静峡の住所 | 日本、〒404-0201 山梨県山梨市三富川浦 |
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交通アクセス | 山梨市から大菩薩ライン/国道411号 経由で51分 |
最寄りのバス停 | 柳沢峠(徒歩1時間5分)大菩薩ライン/国道411号 経由 |
最寄り駅 | 近くに駅はない |
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