岩手県奥州市にある見分森公園(みわけもりこうえん)は、四季折々の自然が楽しめる一方で、地元ではかねてより“出る”と噂される心霊スポットとして知られている。今回は、見分森公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
見分森公園とは?

見分森公園(みわけもりこうえん)は、岩手県奥州市水沢区に位置する森林公園である。
正式名称は「グリーンヒル見分森公園」。
地元ではかねてより霊的に“危険な場所”として知られている。
公園が建てられた場所には、かつて処刑場があったとされている。
処刑により身体がバラバラにされたことから「身分け森」とも呼ばれており、この地名の由来にはおぞましい逸話がある。
また、無縁仏をまつる塔や正体不明の慰霊碑、隣接する墓地など、ただの公園とは思えない不気味な風景が広がっている。
見分森公園の心霊現象
見分森公園では、次のような心霊現象が報告されている。
- 展望台に女性の霊が現れる
- 公衆電話に生首の霊が現れる
- 園内で激しいラップ音が響く
- 心霊写真が撮れる
- 白い子どもの霊が目撃される
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最初に取り上げたいのが、展望台に出現する女性の霊である。
夜になると、階段の途中や展望台の最上部で、すすり泣くような声が聞こえることがある。
展望台の階段には、首を吊るのに適した鉄枠が存在し、実際にそこで自殺があったという噂もある。
訪れた者の多くが、冷たい空気に包まれ、体の芯から凍えるような感覚に襲われるという。
次に、公園内の公衆電話ボックスである。
使われていないその電話ボックスは、今や蜘蛛の巣に覆われ、時が止まったような不気味さを漂わせている。
そこでは、生首の霊が出現するという恐ろしいウワサがある。
誰もいないはずの電話ボックスの中で、人の気配を感じたり、誰かに見つめられているような錯覚を覚える者も少なくない。
プール跡地もまた、見逃せない心霊スポットである。
使用されていた当時から、子どもの霊の目撃例があり、現在でも白い子どもが立っていたという報告が相次いでいる。
排水溝からのぞく目、冷たい空気、背後から引っ張られる足。こうした現象が、今もなお繰り返されている。
さらに園内では、原因不明のラップ音が昼夜問わず鳴り響くことがあり、特に展望台周辺ではその頻度が異常に高いとされている。
見分森公園の心霊体験談
実際にこの地を訪れた人々の証言も、恐怖を裏付けるものばかりである。
ある人物は、「近くのコンビニで一人勤務中、誰もいないはずの入口のチャイムが何度も鳴った」と語っている。
また、首吊りが行われたという話もある。
また別の証言では、「中学時代、公衆電話の上に生首を見た」と語る人物がいる。
その話を友人に伝えたところ、友人の姉も同じものを見たことがあるという。
複数人の証言が一致するという点からも、単なる幻覚とは考えにくい。
見分森公園の心霊考察
見分森公園における心霊現象は、過去にこの地で繰り返された死と密接に関係していると考えられる。
処刑場としての過去。無縁仏や慰霊碑の存在。
自殺、事件、未解決の悲劇……。それらが幾重にも重なり、土地そのものに強い負のエネルギーを染み込ませているのだろう。
特に注目すべきは、「首」にまつわる霊が多い点である。
展望台の首吊り、電話ボックスの生首、そして処刑による「身分け」──これらは偶然の一致では済まされない。
「見分森」という地名が、かつての「身分け森」に由来するという説もある。
つまり、この地は最初から“そういう場所”だったのである。
何も知らずに公園を訪れた者が、軽い気持ちで肝試しに足を踏み入れた結果、何かを連れて帰ってしまう可能性も否定できない。
見分森公園──そこは、過去の痛みと怒り、そして無念が、今なお生き続ける“生者禁制”の地である。
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