香川県さぬき市鴨庄の日盛山山頂に位置する「喝破道場」。現在は廃墟となっており、さまざまな心霊現象の噂が絶えない場所として知られている。今回は、喝破道場のウワサの心霊話を紹介する。
喝破道場とは?
喝破道場の正式名称は「修養団日盛山道場」であり、かつては不良青少年の更生を目的とした教育施設や剣道の合宿所として使用されていたとされる。
施設は1970年代末ごろに建設され、地元の剣道師範である池田幸太郎氏が設立に関与した。
道場の建設時には約5,000本の桜が植樹されており、現在でもその名残が見られる。
施設の歴史には謎が多く、1993年ごろまでは使用されていたが、その後放棄され、1996年以降には完全に廃墟となった。
廃墟となった後は、全国的に心霊スポットとして注目を集めるようになり、現在でも恐怖心を求めて訪れる人々が後を絶たない。
喝破道場の心霊現象
喝破道場で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 建物内での声や足音
- 地下風呂場での霊的存在の感知
- 屋上からの幽霊の目撃
- 少年や少女の霊の出現
建物内での声や足音
喝破道場を探索した人々の多くが、「こっちにおいで」という不気味な声や謎の足音を聞いたと証言している。
この声は特に建物内の廊下や階段で多く聞こえるとされ、音の発生源を特定できないことが恐怖をさらに増幅させている。
地下風呂場での霊的存在の感知
地下にある風呂場は、厳しい訓練に耐えかねた少年たちが集団自殺を図った場所とされる噂がある。
この風呂場に入った訪問者の多くが急な寒気や圧迫感を感じ、何らかの霊的存在を感知したと語る。
また、風呂場で撮影された写真には肉眼では見えなかった白い影が写り込むこともあるという。
屋上からの幽霊の目撃
施設の屋上では、過去に身を投げた少年たちの霊が出るという話がある。
夜間に訪れると、屋上で佇む白い影や、屋上の端に立っている人影を見たという証言が多い。
これらの影は、気づいたときには消えてしまうため、訪問者に強い不安感を与える。
少年や少女の霊の出現
入り口近くでは、白いワンピースを着た少女の霊が訪問者を見つめていたという話もある。
その少女は黒髪で真っ白な顔をしており、目を離すと姿を消していたという。
この霊を見た人々は、彼女の無表情な視線に恐怖を覚え、その場から逃げ出したと語る。
喝破道場の心霊体験談
少女の霊の目撃
「入り口近くで、白いワンピースを着た黒髪の少女がこちらをじっと見ていました。その場で動くことができず、ただ怖さだけがこみ上げてきました。同じ車に乗っていた友人の一人もその姿を見ていたようですが、他の二人は何も見えなかったと言っています。」
ヘルメット越しの声
「バイクでこの道を通ることがよくありましたが、いつもヘルメット越しに『助けて…』という男の声が聞こえました。振り返っても誰もいないのに、声だけが追いかけてくるようで、とても不気味でした。」
喝破道場の心霊考察
喝破道場の心霊現象は、施設の悲劇的な過去や噂と深く結びついていると考えられる。
更生施設としての過酷な環境が生んだ怨念や、無念の死を遂げた少年たちの魂が、この場所にとどまっているのかもしれない。
また、混同されて語られる他施設の事件も、この場所の不気味さを強調する要因となっている。
喝破道場はその荒れ果てた姿と相まって、訪れる者に強い恐怖を与える。
しかしながら、この場所には霊的なものだけでなく、荒廃した廃墟に特有の危険も伴うため、探索する際は十分な注意が必要である。
喝破道場は、実際の歴史と噂話が複雑に絡み合い、不気味な存在感を放つ心霊スポットである。
興味本位での訪問は控え、慎重に行動することが求められる場所である。
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