妙高市にそびえる旧妙高大橋は、国道18号の太田切川を渡るかつての交通の要所だった。しかし、その橋にはただ道をつなぐだけでなく、不気味な霊の姿が目撃されていたという。今回は、旧妙高大橋のウワサの心霊話を紹介する。
旧妙高大橋とは?
新潟県妙高市にある妙高大橋は、国道18号の太田切川を渡る橋である。
昭和47年(1972年)に完成した旧橋は、平成21年(2009年)の補修工事中にコンクリート桁内に水が侵入し、PCケーブルが腐食・破断していることが判明。
その後、緊急・応急の対策が取られたが、老朽化が進んだため、新橋の建設が計画された。
新橋は令和3年(2021年)に開通し、旧橋は令和4年(2022年)に取り壊される予定。
この工事には約70億円の費用がかかる見込みだという。
現在、旧妙高大橋は通行することはできない。
旧妙高大橋はもう通行止めになってた pic.twitter.com/mZqjBsb4LX
— 形鉄工業 (@gatatetsu) August 9, 2021
旧妙高大橋の心霊現象
旧妙高大橋の心霊現象は、
- 髪の長い女性の霊が出る
- 白い霊魂が浮遊している
である。国道18号にかかる『旧妙高大橋』、そこは自殺の名所として恐れられる場所だ。
だが、橋の上下には自殺防止のための設備がほとんどなく、まるで死を迎えるために建てられたかのような不気味な雰囲気が漂っている。
他の自殺の名所と異なり、ここには救いの手を差し伸べる柵やネットがない。
唯一、橋の下には落下を防ぐ柵が設けられているだけだ。
自殺防止の対策がほとんどない中、橋の上では何度も自殺したとされる髪の長い女性の霊が目撃されるという。
また、橋の左端にはお地蔵様が祀られ、無数の花が供えられている。
しかし、それだけが心安らぐとは限らない。
霊感のある者たちは、早朝の霧に包まれた橋で白い霊魂が現れるという。
その姿は、まるで死者たちが未練を残しているかのように見えるという。
妖しき橋―妙高大橋の霊異
深夜の妙高大橋。霧が濃く立ち込め、月明かりが弱々しく橋を照らしている。
ひんやりとした風が吹き抜け、周囲には静寂が漂っている。
ひとりの若者、大地(だいち)が橋を歩いていた。
彼の目は少し疲れているようで、悩み事を抱え込んでいるようにも見えた。
すると、そこには美しい髪の長い女性の霊が立っていた。
彼女の目は哀しげで、大地に手招きをしているかのようだった。
「どうかしましたか?」
大地は霊に声をかけたが、返答はなかった。
しかし、彼は霊の姿が目に入ったことで、何かを感じた。
何かが起こる予感がしたのだ。
そのとき、霧の中から白い光が現れ、人魂のようなものが浮遊しているのが見えた。
「あれは…」
大地の声が震えた。
その時、背後から声が聞こえた。「大地、どうしたの?」
振り返ると、大地の友人である真樹(まき)が立っていた。
「真樹、あの女性の霊を見たんだ。そして、あの白い光…」
大地は言葉を詰まらせた。
真樹は驚いた表情で大地を見つめ、「なにあれ…」と言った。
そのとき、橋の上から何かが落ちる音がした。
二人は驚いて振り返ると、橋の上に立つ影が見えた。
「さっき、誰もいなかったはずなのに…」
真樹の声が震えた。
大地は悲鳴をあげ、二人は慌てて橋を後にしたのである。
旧妙高大橋の場所・アクセス・地図
旧妙高大橋の住所 | 日本、新潟県妙高市 |
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交通アクセス | 新潟市から北陸自動車道 経由で2時間2分 |
最寄りのバス停 | 小二俣(徒歩8分)国道18号 経由 |
最寄り駅 | 関山駅(徒歩55分)北国街道/国道18号 経由、妙高高原駅(徒歩56分)国道18号 経由 |
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