三重県に位置する伊賀越峠は、峠道の周囲には木々が茂り、見晴らしは悪い。そんな中、峠付近では不気味な心霊体験が報告されている。今回は、伊賀越峠のウワサの心霊話を紹介する。
伊賀越峠とは?
伊賀越は、三重県津市芸濃町河内と伊賀市上阿波の間に位置する峠。
現在、この峠は三重県道42号津芸濃大山田線上にある。
峠付近の道幅は1車線分しかなく、自動車の交通量はほとんどない。
周囲は木々に覆われており、見晴らしは良くない。
この峠道は、旧国名である伊賀の地へと通じており、かつての上野市を中心とする伊賀市へと繋がっている。
伊賀という地名は忍者や戦国時代を思い起こさせるため、歴史的な趣を感じさせる。
津市側から峠を登ろうとすると、途中で道が通行止めになっており、峠まで到達することはできない。
それでも伊賀市側から回り込み、何とか峠にたどり着くことは可能だ。
しかし、伊賀越の現状は荒れ果てており、かろうじて車が通れる程度の道があるのみだ。
また、津市側の峠の麓に点在する集落も過疎化が進んでいる。
この峠道は、まるで時代に取り残されたかのような寂れた場所となっているのである。
所在地
- 東側: 三重県津市(旧安芸郡芸濃町)芸濃町河内
- 西側: 三重県伊賀市(旧阿山郡大山田村)上阿波
かつては、東側が伊勢、西側が伊賀の国と呼ばれていたが、現在はいずれも三重県内である。
伊賀越峠の心霊現象
伊賀越峠の心霊現象は、
- 車の外から何者かに窓を叩かれる
である。安濃ダムの奥深くに位置する伊賀越峠は、地元の人々ですら滅多に通らない道として知られている。
その理由は、この峠が恐怖と不吉な出来事に包まれているかららしい。
まず、この場所はかつて「名古屋アベック事件」の現場としても知られている。
そして、台風の日にはここで行方不明になった人がいるというウワサも絶えない。
これらの出来事は、峠に暗い影を落とし続けているのだ。
さらに、真夜中に車を走らせると、車の外から「コンコン」と窓を叩かれるような音が聞こえるという恐怖体験が報告されている。
その音は、まるで何者かが車内に入り込もうとしているかのようだったという。
伊賀越峠は自転車乗りの間でも有名な心霊スポットであり、その異様な雰囲気と恐怖体験は語り継がれているのだ。
土地自体に何か良くない力が働いているとの話もあり、不気味さは一層増すばかり。
この峠を訪れる者は、何が待ち受けているのか分からない恐怖に対する覚悟を持つ必要があるだろう。
伊賀越峠の恐怖
ある晩、友人たちが伊賀越峠を訪れることになった。
その日は、夕暮れ時から車を走らせ、夜の峠へと向かった。
彼らは、心霊現象や不気味なウワサを聞いてはいたが、興味本位で訪れることにしたのだ。
ドライブは順調に進み、ついに峠の近くまで到着した。
峠へと向かう道は薄暗く、周囲には何もないかのようだった。
彼らは、少し緊張しながらも楽しみながら進んでいった。
しかし、突然、車の外から「コンコン」という音が聞こえてきた。
ドライバーが急ブレーキを踏むと、みんなが外を見た。
しかし、何も見えない。
ただ、闇が広がるだけだった。
「何だったんだろう?」と一人が呟いたが、他の者たちは何も言わず、ただ動きを止めてしまった。
再び車が動き出したが、その音が繰り返される。
不気味な静寂が車内に広がった。
すると、後部座席の一人が声を上げた。
「早くここを抜けよう!」
彼らは驚き、不安を感じたが、同意し、ただただ前に進むしかなかった。
峠を抜けると、不気味な雰囲気は消え去り、彼らは安堵のため息をついたのだった。
伊賀越峠の場所・アクセス・地図
伊賀越峠の住所 | 日本、〒514-2207 三重県津市芸濃町河内 |
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交通アクセス | 津市から伊賀街道/国道163号 経由で36分 |
最寄りのバス停 | 汁付(徒歩59分)伊賀街道/国道163号 と 県道42号 経由 |
最寄り駅 | 近くに駅はない |
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