旧仲哀トンネルは、凶悪な連続殺人事件やバスの転落事故、自殺の多発地点として知られ、恐怖を誘う心霊話が多数囁かれている場所である。今回は、旧仲哀トンネルのウワサの心霊話を紹介する。
旧仲哀トンネルとは?
旧仲哀トンネル(旧仲哀隧道)は、福岡県京都郡みやこ町と田川郡香春町を結ぶ全長約432メートルの歴史あるトンネルである。
1884年(明治17年)に工事が始まり、5年後の1889年に完成。
筑豊地方の石炭輸送を目的に建設され、昭和初期まで地域の交通を支える重要な役割を果たした。
しかし、険しい山道の通行難易度や老朽化により、1967年には新仲哀トンネル、さらに2007年には新しい仲哀トンネルが建設され、旧トンネルは使われなくなった。
その後、廃道化とともに「心霊スポット」として語られるようになった。
旧仲哀トンネルの心霊現象
旧仲哀トンネルで報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 連続殺人事件の霊
- 白装束の集団(狐の嫁入り)
- 公衆電話の幽霊
- トンネルを出られない現象
- 霊に追いかけられる恐怖
連続殺人事件の霊
旧仲哀トンネルは、1963年に発生した西口彰事件の最初の殺人現場として知られる。
この事件では専売公社の職員と運転手が殺害され、遺体がトンネル付近で発見された。
この凶悪事件の犠牲者の霊がいまだにトンネルに現れるとされている。
白装束の集団(狐の嫁入り)
夜間、提灯を持った白装束の集団が行列を成して歩く光景が目撃されるという。
これが「狐の嫁入り」として語られており、現場に遭遇すると強烈な寒気や足がすくむ感覚に襲われるとのこと。
公衆電話の幽霊
かつてトンネルの両端には電話ボックスが設置されていた。
ある訪問者は、入口の電話ボックスで髪の長い女性が電話をしているのを目撃。
トンネルを抜けた後、出口の電話ボックスでも同じ女性が立っていたという。
現在は電話ボックスが撤去されているが、この幽霊の話は語り継がれている。
トンネルを出られない現象
肝試しで訪れた者が、トンネル内で迷子になり、何度走っても出口にたどり着けないという体験談が多く報告されている。
閉塞感と恐怖がピークに達する中、やっと脱出できたときには疲労困憊しているという。
霊に追いかけられる恐怖
旧仲哀トンネルを訪れた車が、白装束の女性数人に追いかけられるという話も有名である。
これらの霊は車に追いつくほどの速度で迫り、振り切るまで恐怖が続くとされる。
旧仲哀トンネルの心霊体験談
犬の異変
ある訪問者が祖父母の家の犬を連れて散歩中、トンネル前で犬が急に動かなくなり、奥をじっと見つめ始めた。
訪問者自身には何も見えなかったが、犬が何かを感じ取っていたのではないかと語る。
家族での恐怖体験
ある家族が旧仲哀トンネルを通った際、入口の電話ボックスで女性を目撃。
その後、トンネル内でフロントガラス全面に女性の顔が浮かび上がるという怪現象に遭遇。
出口では女性と子供の霊が笑顔で見送っていたという。
友人との肝試し
肝試しに訪れた若者グループが、トンネル内で霧状の何かに遭遇。
帰り道、車が霊に追いかけられる恐怖を味わい、無事に脱出するも全員が震え上がったという。
旧仲哀トンネルの心霊考察
旧仲哀トンネルの心霊現象は、その歴史と過去に起きた事件が大きく影響していると考えられる。
特に西口彰事件の被害者の霊がトンネル周辺に留まっている可能性が指摘されている。
また、トンネル自体の雰囲気や構造が訪問者に不安感を与え、恐怖心を増幅させているとも言える。
霊的な現象は、心理的な影響と相まって実際以上に恐ろしく感じられる場合が多い。
しかし、実際に多数の体験談が寄せられていることから、旧仲哀トンネルが「行ってはいけない場所」として恐れられるのも無理はないだろう。
注意
旧仲哀トンネルは非常に危険な場所であり、落盤の恐れもある。遊び半分で訪れることは絶対に避けるべきである。
コメント