新道坂トンネルと旧道坂トンネル、両方の存在が共存し、その近辺には都留と道志村をつなぐ重要な道路が広がっている。しかし、隣接する旧道では、亡霊が現れるとされ心霊スポットとして一部では云われているそうだ。今回は、旧道坂トンネル(旧道坂隧道)のウワサの心霊話を紹介する。
旧道坂トンネル
旧道坂トンネル(旧道坂隧道)の近くにある新坂トンネルは、バブル景気の際に建設されたもので、国道413号と同じデザインを持ちながら、交通量に比べて立派な造りである。
旧道は新トンネルの左側に位置しており、都留側は夏に行く際には注意が必要。
ケガを覚悟して行くべきかもしれないとのこと。
都留側は熊谷組&秋山土建JVが担当し、道志側は大日本土木&草野組JVが関与している。
旧道を歩くと、左手には御正体山(みしょうたいさん)の登山道入口がある。
山登りが得意な人でも、少し不安に感じる入口だという。
そして、昭和62年に設置された標識がある。
数年前には蓋がされているはずの旧隧道だが、通行可能なのか期待がある。
旧道坂トンネル(旧道坂隧道)はメインディッシュのような存在で、扁額が右から左に書かれているため、かなり古いものと思われる。
道志村のHPによれば、「大正13年竣工」という記載がある。
西暦で言うと1924年であり古い隧道だ。
御坂や笹子のように、近代の遺産として残せなかったのだろうか。
旧道坂トンネルの心霊現象
旧道坂トンネルの心霊現象は、
- 親子の亡霊が現れる
である。新道坂トンネルは都留と道志村を結ぶ生ける屍のような存在という者もいる。
その脇には、死者の影が佇む旧道坂トンネルがそびえ立つ。
親子の亡霊が自らの命を絶った場所として知られ、今もなおその存在を示す恐ろしい兆候が現れるという。
しかし、現在では冷酷なコンクリートによってその入口は封鎖され、死者たちへの邪念を遮断しようとしている。
それゆえ、勇気ある者でなければ、その門をくぐることは許されないのだとか。
死者の誓い
都留と道志村をつなぐその先に、旧道坂トンネルが立ち並ぶ。
そこに住む者たちによれば、この場所には自殺した親子の霊が幽閉されているという。
彼らは誓いを立て、未だに生者の世界に留まっているという。
ある晩、勇敢な若者・A君は友人たちと共にその場所を訪れた。
彼らは都市伝説に興味津々で、死者たちの誓いに触れようとしたのだ。
トンネルの口に立ちつつ、彼らは異様な寒気を感じた。
闇が彼らを呼び寄せるかのように、彼らの足音がこだました。
旧道坂トンネルの口には、冷酷なコンクリートが不気味に立ちはだかっていた。
A君が躊躇していると、友人たちは前へ進み出た。
彼らは不安そうにしながらも、死者たちの誓いを確かめようとしていた。
深く闇に包まれた旧道坂トンネル内に足を踏み入れると、そこには不気味な静寂が広がっていた。
死者たちの存在を感じながらも、彼らの姿は見当たらない。
途中、友人たちは何者かの声を耳にする。
それは囁くようで、呼びかけるようで、しかし不気味な共鳴を持っていた。
A君たちは顔を見合わせ、足を止めた。
すると、闇の中からふと、親子の影が浮かび上がった。
彼らの目は哀しみに満ち、未練深そうにこちらを見つめていた。
彼らの霊は新道坂トンネルへの入口を求めているようだった。
A君たちは言葉を交わすことなく、ただただ霊たちの視線に囚われていた。
その時、ふとA君の友人が一言口にした。
「彼らの誓いを解いであげよう。」
友人のやさしい声が彼の心に響いた瞬間、親子の霊が微かに微笑むように見えた。
彼らは静かに頷き、それから消えてしまった。
その後、A君たちは旧道坂トンネルを後にしたのである。
旧道坂トンネルの場所・アクセス・地図
旧道坂トンネルの住所 | 日本、〒402-0200 山梨県南都留郡道志村 |
---|---|
交通アクセス | 山梨市から中央自動車道/西宮線 経由で56分 |
最寄りのバス停 | 道坂墜道(徒歩18分)県道24号 経由 |
最寄り駅 | 都留文科大学前駅(徒歩2時間59分)県道24号 経由(車で18分) |
コメント