森川公園内は、沖縄の心霊スポットとして有名になっていおり、霊域・聖域と云われる場所がある。カマと生首を持った女の都市伝説や、森の川での羽衣伝説・西森碑記・森川の塔などあり、拝所も幾つかある。今回は、森川公園のウワサの心霊話を紹介する。
森川公園とは?
森川公園は、宜野湾市真志喜に広がる自然豊かな場所で、木々に囲まれた静かな空間が広がっている。
公園の高台にある展望台からは、青い海と広がる街並みを一望できる絶景が広がっており、その美しさに心を奪われることだろう。
公園内には、さまざまなエリアが点在している。
静かな林道、広々とした芝生エリア、神秘的な森の川、歴史を感じさせる西森碑記、戦没者を偲ぶ森川の塔、元気に汗を流すテニスコート、子どもたちが楽しむ滑り台、そして必需品のトイレなどが整備されている。
霊感のある人々には避けられることもあるが、昼間の森川公園はウォーキングをする人々や親子連れで賑わっている。
その賑やかな雰囲気は、日常の喧騒から解放される安らぎを提供してくれる。
森川公園にある羽衣伝説
森川公園の代表的なものは「森の川(ムイヌカー)」であり、ここには古くから伝わる天女伝説が存在する。
伝説によれば、森の川には以下のような話がある。
昔、貧しい農家の奥間大親(おくまうふや)が、ある日、天女の羽衣が木にかけられているのを発見した。
奥間はその羽衣をこっそりと隠し、天女の前から姿を消した。
天女は羽衣を失い、困り果てていたが、奥間大親は天女を家に招き入れ、二人は同棲を始める。
その後、二人は二人の子供を授かり、しばらく幸せな生活を送っていた。
しかし、倉庫に隠していた羽衣を子供たちが見つけてしまう。
羽衣を取り戻した天女は喜び、天に帰る決断を下したため、奥間大親は突然の別れに困惑したことだろう。
時が経つと、子供たちは成長した。
弟は漁に情熱を注ぐ若者となり、ある日、勝連按司(かつれんあんじ)という偉い方の娘が婿探しをしていることを知った。
弟は自ら立候補したが、身分の違いから門前払いされた。
しかし、勝連按司の娘は弟の真剣さに感銘を受け、結婚を決意した。
夫婦は弟の家がある大謝名に戻ると、貧しい生活に驚くが、庭には黄金が埋まっていることに気づいた。
黄金の価値を知った按司の娘は、そのことを夫に伝えた。
その後、家の改築が行われるだけでなく、近隣住民の農具や材料も買い与えられ、弟は浦添の按司(中山王察度)に成り上がった。
沖縄の歴史や伝説に興味がある者は、ぜひこの森の川(ムイヌカー)を訪れてみると良いだろう。
実際にその場所に立つと、不思議な気配を感じることがあるかもしれない。
長い歴史を持つ場所では、亡き人の想いが今なお残っていることがあるのだ。
西森碑記と森の川の周辺
森川公園の「森の川(ムイヌカー)」の近くには、西森碑記という碑がある。
この碑は、伊江家の人々が石積み工事を行い、その完成を記念して建立したものである。
伊江家は、天女伝説に登場する奥間大親(おくまうふや)の末裔であり、彼らは毎年5月に森の川と西森碑記を拝んでいると伝えられている。
西森碑記は約300年前に先祖の徳を偲ぶために造られたもので、地域の歴史と文化に深く根ざした場所である。
また、隣接する場所には戦没者慰霊碑「森川之塔」が建立されており、地域の方々にとって重要な土地となっている。
森川公園の周辺は、歴史的にも地域社会にとって大切な場所である。
森川公園の心霊現象
森川公園の心霊現象は、
- 生首とカマを持った者がでる
- トイレで幽霊がでる
- 兵隊の霊がでる
- 戦時中の服装をした子供の霊がでる
- カメラ機器などの障害がでる
- 男女の霊がでる
- 森の中にある洞穴に落ちると二度と戻れない
- 泉の改修工事中に作業員がパニック発作をおこした
- 悪霊に取り憑かれる
などである。森川公園には、ユタの修行場が隠されていると囁かれているが、実際にはその伝説が示す場所は、森の奥深くに眠る大山貝塚なのかもしれない。
どうやら、この森は大山貝塚と見えない糸で繋がっているらしい。
この不気味な繋がりが影響しているのか、森川公園では常に霊の目撃情報が後を絶たない。
女性の姿が森の影に揺らめいたり、男性が突然現れて消えることもある。
中には、兵隊の亡霊が道をさまよう姿を見たという者もいる。
さらに、都市伝説が生み出した「生首とカマを持った者」の影響か、公園のトイレでは得体の知れない霊の存在が報告されている。
薄暗い夜に森を訪れる者は、何かしらの異常を感じ取らずにはいられないだろう…。
忘れ去られた静寂の森
古びた石壁が静かに佇む森の中、太陽の光が木々の間から柔らかく差し込んでいる。
緑豊かな草地には、どこかひんやりとした空気が漂い、足元の草が風に揺れる音だけが聞こえる。
森の奥に続く小道が見え、誰も足を踏み入れていないような静寂が広がっている。
石壁の前に置かれた古い木製の扉は、長い年月を経て朽ち果てたようにも見えるが、その向こうに何があるのかを知る者は少ない。
この場所には、人々の記憶から忘れ去られた時間が静かに流れているようだ。
森川公園での惨劇
森川公園が心霊スポットとして恐れられる理由の一つに、忌まわしい殺人事件の噂がある。
ある日、森川公園を訪れたカップルがいた。男性がトイレに向かったまま戻らず、彼の身を案じた女性がトイレへと足を運んだ。
しかし、そこで彼女が目にしたものは、首を切られ、無惨に変わり果てた彼の姿だった。
この事件については複数の説が語られている。
一説では、血に染まったカマを片手に持ち、彼氏の頭をぶら下げた男の姿が目撃されたという。
別の説では、髪の長い女がその右手に彼氏の頭を持ち、狂気に満ちた目で立ち尽くしていたとも云われている。
どちらの話にも共通するのは、「ユタの修行場に集まる悪霊たちが、事件を引き起こした」という恐ろしい意味だ。
そして「ここから先、命の保証はない」と書かれた看板が、大山貝塚の近くにも存在するとされているが、その存在は確認されていない。
森川公園を訪れる者は、今もなおこの地で何か恐ろしいものを感じるに違いない…。
森川公園トイレの恐怖 深夜に響く呻き声と謎の電話
森川公園には、深夜になると背筋が凍るような恐怖のウワサが広まっている。
特に、園内のトイレには不穏な伝説がついて回る。
その話によれば、かつてこの公園で、男性が首を切られて無惨に殺されたという事件があったとされている。
しかし、この事件の真偽は曖昧で、誰も確かなことは分からない。
だが、噂に真実味を帯びさせるような奇妙な現象が、深夜のトイレで目撃されている。
誰もいないはずのトイレから、突如として苦しむような呻き声が響いてくるという話が絶えない。
さらに恐ろしいのは、トイレの個室で用を足している最中に、非通知の電話が鳴り響くという体験談だ。
その電話番号は異常に奇怪で、どこからかの連絡なのかもわからない。
これだけでも不気味だが、冷たい手で首を絞められたという話も後を絶たない。
これらの恐怖が一体何を意味するのか、真相を知る者は誰もいない。
ただ、森川公園のトイレに足を踏み入れた者は、何か見えない恐怖に遭遇するかもしれない。
森川公園で霊に取り憑かれた者
森川公園での肝試しが、予期せぬ恐怖の体験へと変わった。
学生グループがこの公園に足を踏み入れたその晩、恐ろしい出来事が巻き起こった。
グループの中には霊感が強いとされる女性がいた。
彼女が噂のトイレ付近に近づいた瞬間、突然、激しい発狂状態に陥り、凄まじい叫び声を上げたのだ。
その声は、聞く者の心に冷や汗をかかせるほどの恐怖を孕んでいた。
女性は全身を震わせ、意味不明な言葉を絶叫し続けた。
その様子はまるで彼女の体に何か恐ろしいものが取り憑いているかのようだった。
パニックに陥った学生たちは、恐怖のあまり彼女を抱え、その場を逃げ出すしかなかった。
夜が明けた後、彼らは急いでお祓いに向かったが、その恐怖の夜がもたらしたものが一体何だったのかは、今も謎のままだ。
森川公園の影に潜む恐怖は、簡単には解き明かされることはない。
森川公園の場所・アクセス・地図
森川公園の住所 | 〒901-2224 沖縄県宜野湾市真志喜1丁目24−1 |
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交通アクセス | 那覇市から国道58号 経由で19分(58号真志喜交差点からパイプラインに入り道なりに進む) |
最寄りのバス停 | 真志喜(徒歩5分)国道58号 経由 |
最寄り駅 | 近くに駅はない |
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