塩之入峠

長岡市与板町に位置する県道274号線沿いに、塩之入峠という場所が存在する。現在はトンネルが開通し、交通も便利になったのだが、その裏には不気味な霊的な出来事が続いているという。今回は、塩之入峠のウワサの心霊話を紹介する。

塩之入峠とは?

岡の近く、信濃川の左岸には西山連峰が広がっている。

その中を横断するのが塩之入峠の道である。

この峠は、和島村島崎に住む歌人である良寛と、与板町の松下庵に隠棲した弟・由之が頻繁に行き来した道であった。

今ではトンネルができていて、一瞬で通過できるが、かつては兄弟にとって高齢で困難な道のりだったのである。

塩之入峠の歌碑

昔、塩之入峠は塩の交易路として重要視され、その名前もそのまま塩のことを指している。

今ではトンネルが開通し、バスも行き交う便利な道となったが、かつては非常に危険な山道だった。

良寛にとって、与板は父・以南の故郷であり、多くの親戚や友人が住む場所であった。

幼い頃からこの険しい峠を何度も越えてきた彼は、晩年に和島に住むようになっても、与板に住む弟・由之を訪ねるために峠を越える苦労をした。

与板藩主・井伊直輝の時代に峠道が改修された際には、良寛も大いに喜び、以下のような歌を詠んだ。

「しおのりの 坂は名のみになりにけり 行く人しぬべ よろずよまでに」

(訳) 塩之入峠の坂が険しいというのは、うわべだけになったことよ。その坂道を行く人は通りやすくつくり直してくれた方の事を、いつまでもありがたく思い顧みなさい。

塩之入峠の心霊現象

塩之入峠の心霊現象は、

  • 頭痛や寒気などの霊障が起こる
  • 交通事故に遭う

である。長岡市与板町に位置する県道274号線沿いには、塩之入峠という、まるで死神の影が忍び寄るかのような場所がある。

この峠を抜けるためには、塩之入トンネルをくぐらねばならないが、その脇には恐るべき火葬場が佇んでいる。

その火葬場付近では、自ら命を絶つ者たちが多く見受けられるという。

ここに辿り着く者たちは、死の匂いを感じると同時に、不吉な予感に胸騒ぎが走る。

なんとも異様なのは、この峠が特に険しい道とは言えず、むしろ比較的緩やかな道であるにもかかわらず、『死亡事故多発』という悲劇の連続が訪れる。

そして、特にトンネル周辺には、そのような警告の看板が目に付く。

この交通事故の多くは霊の仕業とのウワサである。

また、この地域に住む者たちは、塩之入トンネルを通過する際、頭がズキズキと痛み、背筋に寒気が走るという。

まるで、この場所が死者の魂で満ち溢れているかのような恐怖が、一筋の日差しも届かない暗黒のトンネル内に漂っている。

さらに、峠の頂上には、自殺者のための小屋が建てられている。

その影には、人知れず命を絶つ者たちの亡霊が住み着き、不気味な気配がただよっているとされる。

果たして、この峠に立ち入る者は、死の影に取り憑かれるのではないだろうか

闇に潜む呪い 塩之入峠の恐怖

数年前、友人のAと私は心霊スポット探索に出かけた。

目指すは『塩之入峠』──その名が示す通り、ここは死者の影が消えない場所だ。

トンネルの上にそびえる火葬場は、霊魂がうごめき、生者を呪う。

峠の頂上には、絶望の小屋が立ち並び、自らの命を絶つ者が絶えない。

車を走らせる峠道。血に滲むような看板が、道路脇に立ち並び、その文字は魂を喰らうかのようだ。

「死亡事故多発」と書かれた文字が、闇に溶け込むようにそこに立っていた。

トンネルに近づくほどに、空気は冷え切り、霊魂の叫びが聞こえるかのようだった。

そして、火葬場の入り口が見えてきた。死者の嘆きが、魂の闇を切り裂く。

トンネル内部は、闇が支配し、恐怖が漂う。

しかし、それでも私たちは勇気を振り絞り、闇を抜けた。

だが、再び現れる看板には、「死亡事故多発」と、悪魔のささやきが込められていた。

脇道を進むと、道の終わりにはトンネルの出口しかなく、閉じ込められたような錯覚が襲う。

再びトンネルに戻ると、不気味な休憩所がそびえ立ち、闇にはなにかが潜んでいるような気配を感じた。

帰宅後、友人のAは驚くべきことを発見した。

シャツには、不気味な破れが現れていた。これは、死者の恨みか、それとも…?

数年後、再び塩之入峠を訪れた際、悪夢が再び始まる予感がした──それは、私たちが忘れようとした恐怖が、再び姿を現す予兆だったのである。

塩之入峠の場所・アクセス・地図

塩之入峠の住所 日本、〒940-2403 新潟県長岡市与板町本与板2669
交通アクセス 新潟市から北陸自動車道 経由で57分
最寄りのバス停 近くにバス停はない
最寄り駅 小島谷駅(徒歩50分)県道274号 経由

塩之入峠の地図(Googleマップ)

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【管理人】狐憑きのたる

 

 

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